高校生が投資を始めようと思ったとき、一番の問題は取引をするための証券口座を開設できないことです。
証券口座を開設するには親の協力が必要不可欠です。
投資について学び、親を説得して証券口座を開設するためにもこの記事を活用してください。
高校生のときから株の投資を経験することで資産に対しての意識が変わります。
更に労働を続けるだけでは、資産が増えないこともわかります。
この記事を読むことで分かること
- 高校生から投資を始めるべき理由
- お金の価値が下がっていくから貯金より投資がいい理由
- 高校生が投資をするメリット・デメリット
高校生が投資をするべき理由
投資をすることで資産について学ことができるのが高校生から投資をするべき理由です。
いきなり100万円のような大きな金額で株の取引をする必要はありません。
現在アメリカ株、日本株の最小購入価格はおおよそ¥1,000~です。
¥10,000もあれば複数の企業に投資ができ、株価が上がったら売却もできるし、配当金を受け取ることもできます。
世の中には働いて給料をもらう労働という方法だけでなく、お金に働いてもらい収益を得る投資というものがあることを身をもって知ることができます。
投資についてデメリットがあるとしたら、¥10,000で買った株価が¥5,000になったり¥15,000になったり変動が起こることです。
これは株価が変動するものだからです。
株価が下がったときに「売ったら」損をします。
また株価が上がったときに「売ったら」得をします。
しかし株価が変動しても株を売らなければ、損も得も確定しません。
なぜなら現金化していないからです。
貯金したお金は大人になったら価値が下がる!?
現在お金の価値は過去から見ると下がっています。
有名な例ですが、昔コーラは自販機で¥100の価値でした。
しかし現在は¥130です。
税金が上がっていることも要因としてありますが、お金の価値が下がり物価が上がっているために¥30の差が生まれています。
これがもし大きな金額だったらどうなってるでしょうか。
コーラは30%値段が上がっていますので、30%お金の価値が下がったとして計算します。
10年前に貯めた1,000万円。
10年後の価値は700万円と同等。
お金の価値が下がり物価が上がる続けると、貯金してあるお金の価値は下がってしまいます。
労働だけでは資産は増えない
日本の給与所得は減少傾向にあります。
参考:Yahooニュース
給与所得は労働をしている人がもらうお金のことです。
物価は上がりお金の価値は下がっているのに、給与まで減る。
更に貯金をたくさんしてもこのままの流れが進むと貯金したお金の価値まで減ってしまう。
「労働なんかせずに投資だけしよう」と伝えたい訳ではなく、労働だけで資産を増やすことは難しい傾向が強くなっています。
高校生だからこそ失敗を気にしないでいい
「若い頃は失敗してもいい」と大人が言うように、若い頃に多くの失敗を経験できるのはとても大きな経験資産です。
なぜなら家族を養っている会社員が貯金全てを使い、知識も経験もない投資をして失敗したら「経験になった」では現実的には済ませません。
- 子供の教育費がなくなった
- 家のローン、車のローンが支払えない
こんなことが起こってしまいます。
しかし高校生が自分がバイトで貯めたお金や、お年玉でもらったお金、お小遣いで貯めたお金を仮に投資で¥0にしてしまったとしても「経験になった」で済みます。
金額の大きさもありますが、お金を¥0にしても困るのは経験した自分だけだからです。
思い切った決断もできるし、自分なりの仮説を証明することもできます。
大人になってからの失敗は精神的にこたえる
高校生から投資に触れられるのは、かなり優位なことです。
大人になってから投資を始めたら精神的に厳しいこともあります。
その理由は投資で損をしている人は全体の約70%と言われています。
利益を出せている人は全体の約30%しかいません。
参考:朝日新聞社メディアビジネス局運営サイト
確率論では損をする確率が高いという結果です。
それには理由があります。
実際に投資をしたことがある人なら実感していると思いますが、人はイザ、自分のお金を投じると冷静ではいられません。冷静さを失った状態で投資をすると、困ったことに人は、損失を拡大するような行動を取ってしまいます。つまり人間の心理が損をするような行動に駆り立てているのです。
朝日新聞社メディアビジネス運営サイト:https://www.asahi.com/ads/start/articles/00387/
高校生の頃から投資をするということは、メンタルの部分も少しづつ鍛えていき正しい判断で投資ができるように準備をするということでもあります。
儲けや利益にとらわれず情報収集とテスト
投資をしている人の全体の約70%が損をしていますが、最初から儲けを出そうとするとギャンブルになってしまいます。
そうならないためにも投資をする上で大切な情報収集とテストに時間とお金を使うほうが効率的です。
投資の情報収集とは以下のようなものがあります。
- 株価のチャート(短期・長期)
- 分野ごとの成長率
- 経済のニュース
- 今後の予想(プロの予想)
これらはほとんど株取引の証券口座を開設すると、サービスの中で収集することができる情報です。
例えばPayPay証券というスマホで投資できるアプリがあります。
このアプリ内では個別の株のチャートを参照できますし、投資についての基礎知識もマンガという形でコンテンツが用意されているので十分に学習することができます。
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高校生が投資をするメリット・デメリット
高校生が投資をするメリット・デメリットを箇所書きでまとめてみました。
メリットもデメリットも知った上で本当にやるべきかを考える必要があります。
【メリット】
- 学校では教えてもらえない資産形成を学べる
- 投資することはお金儲けだけでなく、社会貢献になることが学べる
- 失敗してもやり直せる時間がある
- 少額(¥1,000~)で投資の経験を積むことができる
【デメリット】
- 大人や親でも投資を知らない人が多いので理解されにくい
- 欲しいものを買ったり、遊びに使うお金を減らす必要がある
- 証券口座を開設するためには親権者(親)の同意と協力が必要
- 株、投資信託への投資は可能だが信用取引はできない(未成年のため)
高校生が投資をするために重要なこと
証券口座が開設でき、実際に投資ができる状態になったら重要なことがあります。
- 少額で投資する
- 中・長期視点を持つ
1.少額で投資をする
一度に数万円で同じ株だけを買ってしまうと、その株が上がった時は利益が出ますが、下がったときに損を出すことになります。
そうならないためには、少額で分散投資とドルコスト平均法の買い方をして自分なりのポートフォリオをまずは作ってみましょう。
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ポートフォリオとは資産構成のことです。
- リスクが高くリターンが多いものと、リスクが少なくリターンが少ないものを組み合わせる。
- IT系の会社の株と食料品系の会社の株など産業を分けて組み合わせる。
色々な投資先のバランスを変えたり、追加したり、資金を追加したりしてポートフォリオ作っていきます。
参考:三井住友銀行 「ポートフォリオって何?」
中・長期視点を持つ
資産形成においては主に中・長期的視点が必要になります。
なぜなら資産を作っていくのは1ヶ月や1年の話ではありません。
10年、20年、30年と長期で運用する必要があるからです。
主に中・長期的視点とは、これから伸びる企業への投資です。
例えばAppleがiPhoneを発売した2007年の8月は1株約4ドルでした。
それが2021年初めで1株約182ドルです。
14年間で株価は約45倍にも上がっています。
また伸びるだけでなく、企業が存続していくかどうかも見極める必要があります。
投資への興味を持ち続ける
投資へ興味を持つことは、社会に興味を持つことになります。
お金儲け、働きたくないだけといったネガティブなことを感じる大人がいるかもしれませんが、投資で稼げるのであればそれで十分です。
なぜなら大人の約70%は投資で損をしている、難しいものだからです。
この記事を読んで、投資をするための行動が起こせることを願っています。
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